病院のご案内

院長からのご挨拶

 この度、令和5年4月1日、公立昭和病院院長に就任いたしました。
 公立昭和病院は東京都の北多摩北部医療圏において、地域医療支援病院として高度・急性期医療を提供することを使命としている病院です。当院は、基本理念として「一人ひとりの命と健康を守り、医療の質の向上を目指し、熱意と誇りを持って地域社会に貢献することを目指します」を掲げ、全ての患者さんに満足いただける医療の実践に日々努力をしております。

 わが国は超高齢社会の進行により厳しい状況に直面しております。2025年には団塊の世代が全て75歳以上になり、さらには2040年には65歳以上の高齢者の人口が約3500万人と最大になることが予想されています。医療・介護にかかる費用の大半がこれらの高齢者に要しているという現実を踏まえて、国は将来に向け医療・介護の制度を根本的に改革しつつあります。具体的には「地域医療構想」を打ち出し、病院の機能を急性期、回復期、慢性期の3つに分け、それぞれを適する入院患者に特化すると共に、「地域包括ケアシステム」により、高齢になっても住み慣れた街で支え合って暮らしながら、医療・介護は外来や在宅を中心とする方向で様々な施策が講じられております。

坂本院長写真-2

 このような状況の中、当院に課せられた使命は、がん診療や脳卒中、心血管疾患をはじめとした救急医療、小児周産期医療などの高度・急性期医療を高い質で安心、安全に遂行し、構成7市の市民の皆様の負託に応えることにあります。
 当院ではこれまで、各種の内視鏡的治療、血管内治療、ステント治療や腹腔鏡下手術などの低侵襲治療を積極的に導入、促進してきましたが、さらにロボット支援下手術機器(ダ・ヴィンチ)をはじめ様々な最新鋭の医療機器を整備し、よりレベルの高い高度・急性期医療を提供できるよう体制を充実させました。
 今後、より良い医療・介護の体制を構築するためには、地域が一体となって連携することが極めて重要であり、当院はその支えとなる地域医療支援病院の責務を積極的に担っていきたいと考えております。
 職員一同、患者さん及び地域住民の皆様、地域の医療機関から選ばれる日本一の自治体病院を目指して頑張ってまいりますので、ご支援、ご協力いただければ幸いです。

令和5年4月1日
公立昭和病院 院長 坂本哲也