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通院治療センター

〇広報誌 インフォメイトしょうわに、特集記事を掲載しました。

インフォメイトしょうわ Vol.43(令和6年6月発行)
特集:通院治療センターのご紹介
   ~がんに対する免疫治療とゲノム医療~

 

がんの治療法は、「手術療法」や「放射線療法」と「抗がん剤治療(がん化学療法)」の三つに大別されます。
手術治療や放射線治療が、がんに対しての局所的な治療であるのに対し、抗がん剤は、より広い範囲の全身に治療の効果が及ぶことが期待できます。
近年、新たな抗がん剤の登場や副作用を予防する薬が開発され、たとえ副作用が現れてもコントロールできる支持療法の進歩により、外来で化学療法が安全に行われるようになり、多くの患者さんが在宅で治療を受けることが可能になりました。
公立昭和病院においても、平成20年に通院治療センター(旧名称:外来化学療法室)を開設し、看護師・薬剤師・看護助士が常駐し主治医と協力しながら、安全に「抗がん剤治療(がん化学療法)」が行える環境を整備しています。
また、外来化学療法の大きなメリットは、患者さんが日常生活を送りながら病院に通い、外来で治療の継続ができるという生活の質(QOL)の向上に加え、一定期間入院することに比べて経済的な負担の軽減にもなります。

通院治療センターとは

通院治療センターでは、リクライニングチェア19床が整備され、 抗がん剤による治療などを行います。看護師は、患者さんが治療中に起きる副作用や不安などに対応できる体制を、また、薬剤師は、感染予防のためクリーンな環境の安全キャビネットでの注射薬剤のミキシング(調整)を行うほか、副作用の説明を行ったり、患者さんの薬への疑問に答えられる体制を作っています。
また、いくつかのチェアやベッドにはテレビ放映システム等が整備され、テレビ鑑賞や読書等ができるなど、これまで以上に安全・快適な外来化学療法を提供できる環境を整えています。
通院治療センター内に専用トイレが2つ設置されています。
リクライニングのイスがあり、カーテンでしきることによって個人のスペースを確保しています。リラックスして治療が受けられるよう心掛けています。

    

治療までの流れ

①予約時間に各科の外来窓口にお越しください。
②採血の指示がある場合は採血をしてください。
③血圧と体重の測定をおこないます。
④医師の診察を受けます.(先に採血があることもあります)。
⑤治療可能であれば,通院治療センターへお越しください。
※混雑時は、着席後点滴開始まで時間がかかることがあります

ご注意いただくこと

リラックスできる服装で来てください。調節のしやすい服装がよいです。ポートを使用して治療する方は、襟元のゆったりした服装にしてください。

点滴の間、点滴の管が引っ張られないように気をつけましょう。点滴の前にはトイレを済ませてください。点滴中にトイレへ行きたくなったら、遠慮なくナースコールを押してください。

点滴中に気分が悪い・体がかゆい・のどがおかしいなど気になる症状が出た場合は、すぐにナースコールを押してください。また、点滴の針が入っているところに、痛み・赤み・腫れがあるときは我慢せずにすぐ看護師を呼んでください。

治療で眠くなる成分やアルコールの入った薬を使うことがあるので、車の運転は控え公共の交通機関を使って通院しましょう。アルコール消毒に過敏な方は申し出て下さい。
※薬剤の副作用症状や日常生活の様子などについてお話をうかがいます。 つらいこと、こまったことなどあればご相談ください。

食事について

治療中、飲み物や簡単に口にできる食べ物は持参してかまいません。においの強い物はご遠慮ください。

治療中の外出はできませんので、飲み物や食べ物は入室前にご準備ください。

その他

テレビ付きのイスがあります。テレビカード・イヤホンをご準備ください。(全てのイスにはありません。希望される方は申し出てください。ご希望に添えない場合もあります。ご了承ください。)

ラジオや本の持込も可能です。ラジオ使用の際にはイヤホンをお持ち下さい。

ご家族の方は、点滴中は病院内でお待ちいただくか一旦席を外され点滴が終わる頃に再度お越し下さい。入室は自由です。

携帯電話での通話はご遠慮ください。メールは可能です。

緊急時の連絡方法

このような時は病院に連絡しましょう。

  • ◇ 38℃以上の高熱.(7~10日以降は要注意)
  • ◇水分も摂れない嘔気・嘔吐
  • ◇ 腹痛・嘔吐を伴う便秘
  • ◇ 5回以上の水様便
  • ◇ 点滴した部位の異常(発赤・痛み・腫れ)※点滴当日・翌日のみ

問い合わせ先:公立昭和病院 042(461)0052
平日 8:30~17:00→各科外来へ連絡
平日時間外・土・日・祝日→救急外来へ連絡
※救急外来混雑時にはお待たせすることがあります。申し訳ありませんが,ご了承ください。

お手元に受診券を用意して以下のことを伝えてください。

  • ① お名前
  • ② 受診科・主治医
  • ③ 病名
  • ④ 現在の治療の種類・薬品名
  • ⑤ 最近の治療日
  • ⑥ 現在どういう症状で困っているのか
  • ⑦通院治療センターに通っていますと伝えてください。

通院治療センターの利用が可能な患者さん

外来化学療法を行っている診療科と主な対象疾患

  • 消化器外科 【食道がん、胃がん、大腸がん、胆・膵臓がん等の消化器のがん】
  • 乳腺内分泌外科 【乳がん】
  • 消化器内科 【胃がん、肝がん、胆・膵臓がん等の消化器のがん】
  • 呼吸器内科 【肺がん】
  • 婦人科 【子宮頚がん、卵巣がんなどの婦人のがん】
  • 血液内科【悪性リンパ腫などの血液のがん】

上記以外の診療科についても、がんに対して化学療法を含めた集学的治療を行っています。

診療方法

外来での化学療法は、レジメン(薬剤の投与量や投与間隔の計画書)に沿って、主治医の診察後、各主治医から予約制で行います。

公告

通院治療センターで治療を受けている患者さんへ

通院治療センターでは、QOL表や生活に関する質問表などを使用し、治療後の在宅時の状況を把握し、主治医と協力して支持療法の検討などを行い、QOLが向上し、できるだけスムーズに治療が受けられるよう努力しています。
通院治療センターで使用しているQOL表や診療録等を用いて、観察研究を行うことがあります。

期間:通院治療センターを使用している全期間
対象:通院治療センターを利用している全患者さん

お名前や個人情報が公表されることは一切ありません。
観察研究や調査に、ご自分の診療録やQOL表などを使ってほしくない方はお申し出ください。
ご自分の診療録などの使用をお断りになっても、不利益を受けることはありません。その場合は、担当医にお申し出ください。

 

通院治療センター責任者:乳腺・内分泌外科 金内 一

資料

通院治療センターでは、副作用や患者さんからの質問をもとに、通院治療センター(外来化学療法室)ニュースを発行しております。(リンク先を開くとPDFファイルが開きます)

化学療法室ニュース

詳細は薬剤部のページへ

レジメン情報

こちらのページでは当院の外来で実施しているがん化学療法のレジメンを掲載しています。
使用頻度の高いレジメンから掲載し、随時更新する予定です。(下部をクリックするとPDFが表示されます)
院内に登録されているレジメンについて、その内容を保険薬局薬剤師などが利用するために公開するものです。その他の目的での用途は想定しておりません。
投与量・投与スケジュールは患者さんの状態によって変更されることがあります。
当院の通院治療センターでは、新規レジメン開始時に、レジメン内容が記された「お薬手帳シール」を患者さんにお渡ししています。お薬手帳もご確認下さい。

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