リハビリテーション科

 

主な取り組み

急性期リハビリテーション

当院はICUHCUSCUCCUNICUGCUMFICUを有し、三次救急医療機関の急性期リハビリとして早期に理学療法・作業療法・言語聴覚療法を提供しております。ほぼ全ての診療科から依頼があり、カンファレンスを実施し、退院支援を積極的に行っております。リハビリテーションセンターは6階に位置しており、景色がとてもよく、天候がよい時は、屋上トラックでの練習も行えます。SCUでは専任スタッフが配置され、早期から多職種と包括的な脳卒中リハビリを実施しております。脳血管疾患、運動器疾患やがん周術期においては術前よりリハビリを行うことも多く、術後早期より介入が行えております。また、救急救命センターに入院した患者さんのリハビリを早期から開始し、専門病棟に移動後のリハビリや退院支援を継ぎ目なく行っております。

心大血管リハビリテーション

循環器内科と心臓血管外科の入院患者さんを対象に、多職種協働でADLやQOLの改善、再発予防に努めております。循環器内科では、心不全、急性冠症候群、大血管疾患など多岐にわたり介入をしております。心臓血管外科では、開心・開腹手術、ステントグラフト内挿術の全例に対し術後翌日より早期運動や離床に努めております。心肺運動負荷試験は医師、理学療法士、臨床検査技師で実施し、運動処方をもとに継続した運動を支援しております。

救命救急センターにおけるリハビリテーション

【ICU】

ICUは8床全てが特定集中治療室であり、早期離床・リハビリテーション加算を算定しております。年間約450例の患者さん全例を対象に、プロトコルに基づき、多職種のチームで早期運動・早期離床を行っております。

カンファレンスに毎朝参加して迅速に情報共有を行います。言語聴覚士は人工呼吸器管理中から介入し、抜管後の機能維持向上に向けての積極的な摂食嚥下練習を行っております。抜管後は速やかに音声練習を行い、コミュニケーション能力の向上を目指しております。

集中治療後症候群(post intensive care syndrome:PICS)の予防対策として、ABCDEFGHバンドルカンファレンスを行っております。早期運動および離床では、Tilt up高機能ベッド、神経筋電気刺激療法、免荷機能付き歩行器など様々な機器を用いて取り組んでおります。

【救急病棟】

救急病棟はICUに隣接しており、早期離床・リハビリテーション加算を算定しております。医師、看護師と専属の理学療法士でカンファレンスを行い、リハビリテーションプロトコルに基づいて迅速な介入を行っております。

産婦人科におけるリハビリテーション

【産科】

当院は、東京都地域周産期母子医療センターに指定されております。産婦人科病棟は、一般病棟と3床のMFICU(Maternal Fetal Intensive Care Unit:母体胎児集中治療室)があります。多職種のチームでカンファレンスを行い、情報を共有し、切迫早産などの妊娠関連疾患に対し、早期より理学療法、作業療法が介入することで、廃用予防、産後うつの予防、産後ADLの向上に努めております。産後には、自宅退院を目指し、住環境に合わせた動作方法、育児方法、育児姿勢の指導を行っております。また、産前産後の排尿障害に対しては、排尿ケアチームと情報を共有し、骨盤底筋体操などの指導を行い、早期の回復とQOL向上を目指しております。

【婦人科】

当院は、がん診療連携拠点病院に指定されております。多職種のチームでカンファレンスを行い、情報を共有し、病状に合わせて、ポジショニングや呼吸練習、離床など、がんリハビリテーションを実施し、ADLとQOLの向上を目指しております。術後においては、病棟看護師とともに離床や呼吸リハビリテーションを実施し、早期のADL拡大を目指しております。

 

院内のチーム活動

呼吸サポートチーム、栄養サポートチーム、褥瘡対策チーム、緩和ケアチーム、排尿ケアチーム、感染対策チーム、認知症ケアチームに参加し、チーム医療に取り組んでおります。

  リハビリテーション科 概要

 

疾患別リハビリテーション料

脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)

運動器リハビリテーション料(Ⅰ)

呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ)

心大血管疾患リハビリテーション料(Ⅰ)

がん患者リハビリテーション料

廃用症候群リハビリテーション料

 

スタッフ構成(2024年4月現在)

理学療法士:18名

作業療法士:5名

言語聴覚士:5名

事務:1名

助手:2名

 

各種資格取得者数(2024年4月現在)

脳卒中認定理学療法士:1名

呼吸認定理学療法士 :1名

循環認定理学療法士 :2名

運動器認定理学療法士:1名

臨床実習指導者講習修了:PT6名 OT2名

3学会合同呼吸療法認定士:6名

呼吸ケア指導士:1名

心臓リハビリテーション指導士:5名

心不全療養指導士:3名

集中治療理学療法士:1名

アスレティックトレーナー:1名

介護支援専門員:2名

福祉住環境コーディネーター:4名

心電図検定2級:1名

心電図検定3級:1名

がんのリハビリテーション研修修了:14名

認知症ケア専門士:1名

認知症ライフパートナー2級:2名

排尿ケア講習会修了:1名

LSVT®LOUD:1名

NST専門療法士:1名

公認心理士:1名

両立支援アドバイザー:1名

 

所属学会

日本理学療法士協会

日本作業療法士協会

日本言語聴覚士協会

日本呼吸ケア・リハビリテーション学会

日本心臓リハビリテーション学会

日本循環器学会

日本救急医学会

日本集中治療医学会

日本熱傷学会

日本中毒学会

日本スポーツ協会

日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会

臨床スポーツ医学会

日本排尿機能学会

日本摂食嚥下リハビリテーション学会

日本リハビリテーション栄養学会

日本臨床栄養代謝学会

日本認知症ケア学会

日本公認心理士協会

 

実績(2021年度)

 

 

 

 

 

 

 

 

研究と教育(2022年度)

研究

【学会発表】

・当院ICUにおける急性薬物中毒患者に対するリハビリテーション

(第36回 日本中毒学会東日本地方会 川村雄介)

・入院前身体活動量が5000歩/日以下かつ術前6分間歩行試験が500mに達しない肺切除患者は術前身体活動量が低く退院時身体機能が不良である

(第8回 日本呼吸理学療法学会学術大会 黒山祐貴)

【講演】

・ICUにおける術後のリハビリテーション

(第6回 日本循環器理学療法学会学術大会 川村雄介)

 

学生の実習受け入れ状況(2023年度)

理学療法学科 <評価実習1件、臨床実習5件>

 

その他

 

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